野の薬草学3 蝸牛草

野の薬草学3

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図 球根から生える蝸牛草

蝸牛草

 

蝸牛科蝸牛属の多年草である。

別名はエスカル草である。温暖で湿度の高い地域に生息している。

雨季になると大量発生することもある。

眼球のような球根からまっすぐ茎が伸び、

渦巻形の葉が大きくなり十分な栄養と湿度の環境下で

開花する。

滑り気のある花弁を持ち刺激を与えると、葉裏に引っ込む。

 

効能

 

花弁には傷を塞ぐ効能があり、ニキビに張り付けたり

切れ痔に張り付けて、傷を治しつつひんやり感で痛みを紛らわせたりする。

 

副作用

 

醤油をつけて食べると貝のようで美味だが、

大量に食べてしまうと体が滑り気を帯びてしまう。

野の薬草学2 玉入りボテボテ

野の薬草学2

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図1 玉入りボテボテの果実と種子

玉入りボテボテ

 

ボテボテ科マラカス属のブアツ植物。

正式には、gras manus である。古代の詩人達によって名付けられた。

暑さと乾燥に非常に強く、火山の噴火口付近での生息も確認されている。

厚みがあり触れると冷たい葉のような果実が特徴である。

 

効能

 

果実の中にある種に劇的に二日酔いを治す効果がある。

乾燥させた種をコーヒーに5.6粒浮かべて飲むのが一般的である。

暑く過酷な地域の物の方が効果が高いとされている。

 

副作用

 

量が多いと多幸感や幻覚、浮遊感などがしばしばある。

症状の後より酷い二日酔い状態になる。

乱用を続けたものは、暑さや熱に引き寄せられる傾向がある。

 

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図2 玉入りボテボテ

 

野の薬草学1 寄生ゼンマイ

野の薬草学1

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図1 寄生ゼンマイ

寄生ゼンマイ

寄生科ゼンマイ属の多年草である。寄生ゼンマイの寄生部位は

先端に偏っている。寄生種類はminor oculus

先端部分が桃色になり熟すと屁のような香りを出す。

これはminor oculusの放屁だという説と

ハチもどきを呼び寄せるためのものの説がある。

主に民家の中庭の日陰と日向の境界線に群生する。

中庭のある民家ならどこでも育つため古くから

民間療法に用いられていた。

 

効能

熟す前の緑の先端には、気分を上げる効果がある。

天日干しにしたものを煎じて飲むと

その日あった嫌なことを忘れられる。

 

副作用

口が臭くなるまたは、体毛がドピンクになることもある。

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図2 群生する寄生ゼンマイ